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つる植物のひとつ、アサガオ
つる植物(つるしょくぶつ、蔓植物、英:climbing plant)とは、自らの力で体を支えるのではなく、他の樹木に支えにすることで高いところへ茎を伸ばす植物のことである。蔓草(つるくさ、まんそう)、葛(かずら、蔓)などともいう。
一般的特徴植物は、すべて光合成によって栄養を得る。そのため、複数の植物が一緒に暮らした場合、背の高くなるものが有利である。したがって、環境条件のよいところであれば、樹木が上を覆い、背の低い植物は、その層を通り抜けるわずかな光だけで生活することになる。しかし、背を高くするには、たとえば樹木の形を取らなければならず、そのためには体を支える組織に多くを投資しなければならない。これに対して、つる植物であれば、背の高くなる植物に支えられることで高く伸びるので、自らが支持のための組織に投資する量が少なくてすむ。草地であっても、つる植物は他の植物の上を覆って、広い範囲を占めることが可能になる。 つる植物には、草本(草本性つる植物 (vine) )も木本(木本性つる植物 (liana) )もあり、木本になるつる植物のことを藤本という場合もある。 つる植物は、特に温暖な地方に多く、さまざまな種が高木層まで伸び上がって生活している。茎は伸びるだけで太く丈夫にしなくてよいから成長は早い。しかし、支えてもらっている木が倒れると自分も倒れてしまう。その場合、地上に倒れたつるの先は、あらためて上を目指すことになる。したがって、寿命の長い種の場合、樹冠まで伸び上がり、落ちてきてからあらためて上に登りを繰り返すと、つるの長さは樹木の高さをはるかに越える場合が当然出てくる。 つる植物の材の特徴として、引っ張りに強いことが挙げられる。一般の樹木のように直立するわけではないから左右に曲がってもかまわないが、長さの割には細い茎で、高い枝で体を支えながらそれ以下の部分を引っ張らなければならない。そのため、材には細長い縦方向の繊維が多い。また、材の主要な構成要素は道管であり、茎が細いことは水をくみ上げる点では不利である。そのため、つる植物の茎では道管が太い例が多い。 取り付き方つる植物は、何等かの形で他の植物に自分の体を固定する必要がある。種類によって様々なやり方がある。代表的なものを以下に示す。
キュウリの巻きひげ
イワガラミの根
性質などアサガオのように、巻き付くつるの先端は、巻き付くものを求めて振り子のように運動し、何かに触れるとそれに巻き付く、屈触性を示すことが知られている。 樹冠まで伸び上がるつる植物の場合、樹上の日当たりのよい場所で花を咲かせるものがある。このような種では、森林の地上で生育している時と、樹冠で葉を茂らせる時とで、その葉が大きく変わるものがある。テイカカズラやイワガラミ、ツルマサキなどがその例であるが、多くの場合、後者はより大きく、のっぺりとしたものになっている。 つる植物は、支えとする植物より高くはなれないのが筋であり、その上を高い木が覆うのを止められない。しかし、自分より高くなるものを邪魔するものもある。クズは二次林などの上を覆うことがある。その場合、樹木の若い枝にクズのつるが絡み付き、若枝をねじ曲げてしまう場合がある。そのため樹木はクズを越えて成長することができず、場合によっては枯死する。 森林の中で木が倒れたりしてすきま(ギャップ)が生じると、成長の早いつる植物がそこを覆うことがある。森林外縁にも、つる植物が覆いのような群落を作ることがある。これをマント群落と言う。 また、つる植物と同じような姿で、地表をはうものがある。これはつる植物とは言えないが、素早く広がれる性質を地表で応用したものとも言える。中には、ハマヒルガオのように、つる植物が地表へ進出したと見えるものもある。なお、根を張って木に登る種にも、テイカカズラのように、幼時に地表をはうことがあるものがある。 利用など花の美しいものは園芸に用いられる。その場合、つるが伸びるための支柱を要する。そこで、支柱をアーチにし立てたりして、様々な形に成型する方法がある。果樹であれば(ブドウ等)、棚の形に仕立てて、手の届く高さに成型する。 這い登る性質のものは、壁面の緑化に利用する。代表的なのは、ツタとキヅタである。 木質になるものの場合、その材は細長く、柔軟であるから、そのままに綱、あるいは紐として利用できる。クズは刈り取って紐として利用し、薪を束ねるのに使われた。また、樹皮の面が美しいものは、編んで工芸品とする場合もある。太いものは、より重いものを支えるのにも使える。蔓橋はつるだけを用いて造られる。 代表的つる植物
代表的つる植物であるノウゼンカズラ
被子植物・単子葉植物
関連項目参考文献
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