アカザエビ

?アカザエビ
分類
動物界 Animalia
節足動物門 Arthropoda
亜門 甲殻亜門 Crustacea
軟甲綱 Malacostraca
亜綱 真軟甲亜綱 Eumalacostraca
上目 ホンエビ上目 Eucarida
十脚目(エビ目) Decapoda
亜目 抱卵亜目(エビ亜目)
Pleocyemata
下目 ザリガニ下目 Astacidea
上科 ザリガニ上科 Astacoidea
アカザエビ科 Nephropidae
亜科 アカザエビ亜科 Nephropinae
アカザエビ属 Metanephrops
Jenkins, 1972
アカザエビ M. japonicus
学名
Metanephrops japonicus (Tapparone-Canefri, 1873)
和名
アカザエビ
英名
Japanese lobster

アカザエビ(藜海老)Metanephrops japonicus は、エビ目(十脚目)・ザリガニ下目・アカザエビ科に分類されるエビの一種。日本近海の深海に生息する海生ザリガニ類で、食用に漁獲される。

鋏脚が細長いことから料理店などでは「テナガエビ」とも呼ばれるが、標準和名のテナガエビは汽水・淡水生の全く別のエビを指す。方言でも、例えば長崎弁でアカザエビとテナガエビの双方に共通して「だくま」という名があてられている。

特徴

全身が非常に硬い殻に覆われる。複眼は黒い球形で、額角と複眼の横には鋭い棘がある。脚は長くがっしりしているが、歩脚はあまり強靭ではない。腹部には背中側中央に出っ張った線があり、両脇に複雑な彫刻のような模様がある。体色は全身が橙色-ピンク色で、植物のアカザを思わせることからこの和名がある。

千葉県沖から日向灘にかけての太平洋沿岸域に分布し、水深200-400mほどの深海砂泥底に生息する。深海動物だが日本近海だけに分布する固有種で、"Japanese lobster"という英名もある。

繁殖期はで、交尾後にメスは2-3mmほどの卵を400-1500個ほど産卵し、腹脚に抱えてふ化するまで保護する。ふ化した子どもは既に親と同じ体型をしている。

からにかけて籠漁などで漁獲され、食用にされる。殻が硬く棘も多いが美味で、塩茹でや味噌汁などの和風料理の他、ロブスターと同様にローストやパエリアスキャンピなど洋風料理にも用いられる。

近縁種

アカザエビ属 Metanephrops熱帯温帯の深海から多くの種類が知られる。これらもアカザエビと同様食用に漁獲される。

サガミアカザエビ Metanephrops sagamiensis (Parisi, 1917)
体長18cmほど。アカザエビよりやや小型で、鋏脚の先が白い。相模湾以西の本州四国太平洋岸と九州周辺海域に分布する。生息数の詳細は不明だが、九州ではアカザエビよりも多く漁獲される。
ミナミアカザエビ M. thomsoni (Bate, 1888)
体長15cmほど。アカザエビによく似ているが小型で、鋏脚に赤の横しま模様が4本入る。土佐湾以西の太平洋沿岸、日本海山陰沖、黄海東シナ海を経てフィリピン沿岸まで分布する。水深200m前後の砂泥底に生息する。
ニュージーランドアカザエビ M. challengeri Balss, 1914
ニュージーランド沿岸に分布する。

参考文献

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