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ウォンは大韓民国及び朝鮮民主主義人民共和国の通貨単位。両国は別の通貨となっており、区別のためにそれぞれ「韓国ウォン」、「北朝鮮ウォン」とすることがある。元々は「圓」(円)の朝鮮語読みだが、公式には漢字表記をしない。 なお、「元」も朝鮮語読みでは「ウォン」となるが、韓国において稀にウォンを「元」と漢字表記することもある。ちなみに、日本円はハングルで「엔」(エン)と表記し、また中華人民共和国の元は「위안」(ウィアン、[yan]→[wian])と表記する。
大韓民国
概要中央銀行である韓国銀行が発行する。製造は韓国造幣公社が行っている。通貨保護の観点から国外への持ち出しを制限している。2002年のサッカーワールドカップを機に規制緩和され、日本の郵便局や一部の銀行等で日本円との両替が可能となった。日本では硬貨が両替不可能(一部業者を除く)。 公式にはペッグ制は採用していないが、相場は経済上密接な関係にある日本円に連動する場合が多い。アジア通貨危機の克服以降、100円 ≒ 1,000ウォン程度で安定して推移していた。2005年ころから急激なウォン高が始まり、2007年時点では約750ウォン近辺で推移していたが、その後の円高ドル安傾向もあって800ウォン台で推移した後、2008年には100円≒1,000ウォンの大台を突破した。同年9月末には1,200ウォン越えをし大幅なウォン安がおき、10月7日にはついに1,300ウォンを突破。その後は乱高下を繰り返しながら通貨危機当時の100円=1,485ウォン水準に日に日に近付いていたが、10月27日には売値・買値ともに1,500ウォンを突破し対円での史上最安値を更新した。 貨幣単位の歴史通貨価値韓国のウォンは額面上、日本円の約10分の1程度の価値の貨幣である。物価は日本とほぼ同じであるが、タクシーや地下鉄などの交通機関、水道代などは日本に比べて安く、果物などは高い。短期滞在ではあまり差を感じないが、韓国に住んだ場合生活費をすべて合わせると日本よりも20%ほど安いと言われている。 流通紙幣
2006年から2007年にかけて紙幣のデザインが大幅に変更された。偽造防止のための新技術が盛り込まれ、サイズが小さくなった。長年似通っていた図柄を現代風に改め、紙幣の色彩が鮮やかになり、額面の文字と数字が大きな字で明るくはっきり見えるようになった。 最高額紙幣が1,000円・10USドル程度の価値ということで、決済時に不便をもたらしている。このため国民の間では、自己宛手票(チャギアプスピョ)略して手票(スピョ・日本語で小切手)やクレジットカードの使用頻度が高い。デノミネーション論や高額紙幣発行論がしばしば取りざたされているが、「インフレ圧力になる」との批判が根強く、具体化に至っていなかった。しかしながら、自己宛手票流通に掛かるコストや、偽造小切手問題などから、2006年初頭から、韓国政府は10万ウォン札を発行する方針で具体的な検討に入り、2007年5月2日、韓国銀行が2009年上半期を目処に10万ウォンと5万ウォン紙幣を発行する事を正式発表した。 1983年~2002年発行紙幣は以下の通り。いずれも有効。
流通硬貨
1ウォン硬貨、5ウォン硬貨は、現在一部お土産用の貨幣セットで見かけるのみで、実際に流通はしていない。預金通帳上では1ウォン単位で決済が行われているが、両替等の現金取引で10ウォン以下の端数が発生した場合、切り上げ、もしくは切り捨てられて計算される。 日本における変造500ウォン問題500ウォン硬貨は日本の旧500円硬貨と比べて、重量が少し重いことをのぞき、材質・形状が極めて類似していた。500ウォンは日本円でおよそ50円程度(1999年当時)の価値である。このため、1999年頃から、ドリルでくぼみをつけて重量を合わせるなどの加工がなされた変造500ウォン硬貨が、大量に韓国国内から日本国内に運び込まれ、日本全国の自動販売機や両替機などで使用された。摘発された主な事件には、次のようなものがある。
当初は自動販売機の識別機能強化による対応が試みられたが、まさにいたちごっこの状態となり、自動販売機での500円硬貨の受入れを中止する動きが広まった。結局、2000年に、日本の造幣局は、抜本的な対策のため、材質を変更した上で偽造防止対策を施した新500円硬貨を発行した。また、自動販売機の多くで新500円硬貨のみ対応の自動販売機に切り替わった。その結果、日本国内の自動販売機荒らしの発生件数は、2000年の6,706件から2001年には1,061件まで減少した(平成14年警察白書による)。 為替レート韓国ウォン - 円
日本銀行の時系列データにある「外国為替市場 / text」を元にした。現在のリンク先はこちら。 ニューヨーク連邦準備銀行のForeign Exchange Rates Historical Searchを元にしました。 現在の韓国ウォンの為替レート
朝鮮民主主義人民共和国
概要北朝鮮のウォン(朝鮮民主主義人民共和国中央銀行発行)は朝鮮人民のみの流通に限定されており外国人が使用できないが、1997年から羅先に限って1ドル=2.16ウォン(のちに200ウォン程度まで下げている)の固定相場を設定してこれが唯一の公式な両替として認められている。ただし実際には闇両替取引も存在し、その相場は物価などから推定された、公式相場をはるかに下回る、最近の経済難の深刻化が反映された相場で行われている。 いずれにしても、同じく「ウォン」と称する韓国の通貨とは、まったく違うレートである。さらに北朝鮮では、ウォンの下にチョン(銭; 韓:전)という補助単位が存在し、1ウォン = 100チョンとなっているが、近年の急激なインフレで、チョンは実質機能していないとされる。 また、1997年以降の羅先を除けば、北朝鮮のウォンはあくまで現地人のみが使用する通貨であり、北朝鮮を訪れた外国人に関しては、かつては兌換ウォン(外貨兌換券。朝鮮貿易銀行発行。通称パックントン)が発行されていたが、2002年7月に外国人との取引は外貨を北朝鮮内で直接流通させる方法に切り替えられ、外国人の使用する兌換ウォンは廃止された。現在、北朝鮮内で流通される外貨は、公式にはユーロであるが、各地の市場では人民元、米ドル、日本円も流通しているのが実情である。 米外交専門誌のフォーリン・ポリシー(電子版)2007年6月12日版では、ソマリアのソマリア・シリング、ベネズエラのボリバル、イラクのディナール、ジンバブエのジンバブエドルとともに世界で最も価値が低い通貨に選定された。 流通紙幣(額面・表のデザイン・発行年の順)
流通硬貨
関連項目 |
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