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カサゴ目(かさごもく・Scorpaeniformes)は、硬骨魚類の分類群の一つ。カサゴ、メバル、オニオコゼ、ホウボウ、コチ、アイナメ、カジカなどを含む大きなグループである。カジカ目とも呼ばれる。
概要250以上の属と1200以上の種類数が知られる。生息域は深海から浅い海、河川、湖沼まで、成魚の大きさも数cmのものから1mを超えるものまで多種多様である。ほぼ世界中に分布するが、おもにカサゴやホウボウ、コチなどが熱帯域に分布し、アイナメやカジカなどが寒帯域に分布する。バイカル湖など他の近縁種から孤立した環境で独自の種分化を遂げたものもいる。 ほとんどの魚は水底であまり動かずに生活する底生魚である。一生を通して大々的な移動をする種類は少ないが、成長段階に応じて海と川を回遊するカジカ類や、浅い海から深い海へ移動するギンダラやホッケなどもいる。 ほかの魚と比べると、体に対して頭やひれの割合が大きい。ひれの中では特に胸鰭が発達しており、待ち伏せた獲物に飛びかかる時の主要な推進力を生み出す。また、頭にこぶやとげ、突起をもつものも多く、これは藻類や岩に擬態して敵や獲物の目をあざむくための適応と考えられる。また、皮膚もまわりの環境に合わせた保護色となった種類が多い。深海にすむアコウダイやホウボウなどは赤い体色をしているが、これらの生息域では青い光しか届かず、赤色も地味な灰色にみえるため、これも保護色となる。 ハオコゼやミノカサゴ、オニオコゼなどは、ひれの棘条(とげ)に毒をもつ。人間が刺されると体質によっては命に関わる事態に陥ることもある。 食性はほとんどの種類が肉食性で、ゴカイ、貝類、甲殻類、小魚などを捕食し、自分の半分くらいの大きさの動物にも貪欲に襲いかかる。大きな頭、目、口、胸鰭も、たまに遭遇する獲物を効率よく捕食するための適応といえる。 中型から大型の種類はほとんどが食用として漁獲され、重要な食用魚となっているものも多い。 分類
セミホウボウ Dactyloptena orientalis
セミホウボウ亜目 Dactylopteroidei熱帯域に生息する。胸びれが鳥の翼のように長大で、背びれの棘条とえらぶたのとげが長く発達する。
カサゴ亜目 Scorpaenoidei大きな頭とひれをもち、いかつい風貌をした魚が多い。熱帯から温帯にかけての海に多くの種類が分布し、生息する水深も種類によってさまざま。重要な食用魚を多く含むが、オニカサゴ、ハオコゼ、オニオコゼ、オニダルマオコゼ、ミノカサゴ、ハチなど背びれの棘条に毒をもつものもいる。ホウボウは胸びれの一番下の軟条(ひれを支える骨)が離れて発達し、これを使って昆虫類のように海底を歩く。
コチ亜目 Platycephaloidei上から押しつぶされたような扁平な魚。砂や泥底にもぐりこんで生活する。ネズミゴチなどはよく似ているがスズキ目ネズッポ亜目で、分類が異なる。
ギンダラ Anoplopoma fimbia
ギンダラ亜目 Anoplopomatoidei1科2属2種、ギンダラとアブラボウズだけが分類される。ギンダラはタラに、アブラボウズはハタに似ている。どちらも体長1m以上ある大型魚で、食用として扱われるが、特にアブラボウズは肉にワックスエステルを多く含んだ脂質が多く、多食すると下痢を起こすことがある。 アイナメ亜目 Hexagrammoidei体は左右に平たくて細長い体型をしている。頭やひれにとげがなく、背びれは1つにつながっている。卵を守る性質がある。 ノルマニクテュス亜目 Normanichthyioidei
カジカ亜目 Cottoidei淡水から深海まで多くの種類が知られる。ハゼに似た種類もおり、これらは一括して「ゴリ」とよばれるが、分類上は別の仲間として扱われる。ダンゴウオはハゼと同じように腹びれが吸盤になっている。コットコメポルス科、コメポルス科、アビュソコットゥス科の3科はバイカル湖で独自の種分化を起こしたグループである。
関連項目 |
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