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スズキ亜目(すずきあもく)Percoidei は、スズキ目の下位分類群の一つ。魚類最大の約10,000種を抱えるスズキ目の中でも最大のグループで、3,000種以上が分類される。 スズキ目をいくつかの目に細分する分類法もあり、その場合にはここでいうスズキ亜目か、それに近い形のものがスズキ目となる。「スズキ類」という言葉も使われるが、これはスズキ属・スズキ科・スズキ亜目、あるいはスズキ目全般と、様々な範囲に使われるので用法には注意が必要である。 スズキ目の亜目・科の分類は、分類基準とする形態に変異が大きく、不確定なものが多い。科をどの亜目に含めるか、科の分離・統合などが未だ検討されている。ここに示したものはその一例である。 3上科に分けられるが、Cepoloidea 上科はアカタチ科のみ、Cirrhitoidea 上科はタカノハダイ科・ゴンベ科など5科だけで、残り70余りの科は全て Percoidea 上科に分類される。約500種のハタ科や約300種のテンジクダイ科などがある一方で、1種のみで構成される科も多い。
Percoidea 上科
スズキ科(ペルキクティス科)小型-大型の肉食魚で、第一・第二背鰭は連続的。スズキ科の魚は以下のようなグループに分かれる。
スズキ科の分類には何通りかあり一定していないが、上記のグループをいくつかの科に分ける分類法が多く用いられるようになっている。また、アラ Niphonius spinosus は、スズキ科にする説とハタ科にする説とがある。 タナバタウオ科
インド太平洋に分布。大きな口と細長い体を持つ。沿岸の岩礁に生息する。 キントキダイ科世界中の熱帯・亜熱帯海域に18種が知られる。眼球が大きい。口は大きく斜め上に開く。鱗は小さく硬い。食用にする。 テンジクダイ科海水魚が多いが淡水・汽水魚もおり、世界中に300種以上を含む。10cm 以下の小型種が多い。動物性プランクトンなど小動物を捕食し、一般に夜行性。マウスブルーダーで、卵はオスが口の中で保護する。 キス科インド太平洋に30種ほどが知られるグループ。口が小さく、体つきが細長い。背鰭は二つに完全に分かれ、尻鰭が前後に長い。海岸近くに生息し、主に底生動物を食べる。食用種が多い。 キツネアマダイ科
ほとんどすべてが海水魚で、水深 50-200m 程度のやや深い海底に生息する。海底の穴に居住し、たいていは自分でやわらかい砂地に穴を掘る。動物性プランクトンや底性の無脊椎動物を食べる。額が突出し、背鰭が前後に長く連なり、尻鰭もやや長い。 アマダイ亜科とキツネアマダイ亜科に分けられるが、これらの2つのグループは形態も異なっており、系統的には別の科にするのが望ましいという説があり、その場合には、アマダイ科 Branchiostegidae をキツネアマダイ科から分ける。 クロサギ科暖海性で、小型-中型の海水魚。沿岸性で汽水域にもよく入る。体側は銀色に光り、唇は前方に長く突き出せる。これで砂中の無脊椎動物を吸い込んで食べる。 イサキ科熱帯の海を中心に約150種が知られる大きなグループ。体は平たく、背鰭は前後に分かれず連続的。尾鰭はV字状で胸鰭が尖る。尖った歯が並ぶ口は小さく、口唇が厚い。昼は物陰で過ごし、夜に底生の無脊椎動物を食べる。 タイ科ほとんどが海産魚で、世界中の熱帯から温帯の海に生息する100種以上を含む大きな科。体長 1m を超えるものもいる。背ビレは二つに分かれず連続的。貝など硬い殻をもつ海底の無脊椎動物を食べる。雌雄同体か、成長とともに性転換をする。 フエフキダイ科太平洋西部からインド洋の熱帯の海に数十種が知られる。主に沿岸部の岩礁に生息する。夜行性で貝などの海底の無脊椎動物を食べる。 イトヨリダイ科
温暖な海域のサンゴ礁や深海底に60種以上が知られる。尾鰭上端が細長く伸びる。底生動物や動物プランクトンを食べる。 ニベ科世界中の海に生息し、200種以上を含む。背鰭が前後2つに分かれ、前部が発達する。海底で小動物を食べる。 ハタンポ科太平洋、インド洋、大西洋の西部に生息。平たい体・大きな眼球・前後に短い背鰭などが特徴。昼は物陰に隠れ、夜に動物性プランクトンを食べる。 シマイサキ科インド太平洋に約50種が知られ、海水・汽水・淡水で棲み分ける。小動物を幅広く捕食する。 イスズミ科全世界の海に生息し、藻類を食べる植物食性と、海底の無脊椎動物などを食べる動物食性のグループがいる。タカベやカゴカキダイなどもイスズミ科に近縁とされ、これらが単一の系統に含まれるか検討されている。 ユゴイ科インド太平洋域に分布し、13種がそれぞれ淡水・汽水・沿岸浅海に棲み分ける。淡水生の種は降河回遊をおこない、汽水域や海で産卵すると考えられている。 イシダイ科7種が日本・オーストラリア・タスマニア・ガラパゴスなどの沿岸に局地的に生息する。歯が融合し、短いくちばしの様になる。貝類やフジツボなどを食べる。成体の背鰭は前部が狭く後部が幅広い。 Cirrhitoidea 上科
Cepoloidea 上科
関連項目参考文献
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