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タコ(蛸、鮹、章魚、鱆、 英名 Octopus)は、軟体動物門 頭足綱 八腕形上目 タコ目に分類される動物の総称。 海洋性の軟体動物で、主に岩礁や砂地で活動する。多様な種が知られているが、一般的にタコといえばマダコを指す場合が多い。
生物的特徴複数の吸盤がついた8本の触手を特徴とする。一般には足と呼ばれるが、学術書などでは腕と表現されることが多い(英語でも arm (腕)と呼ぶ)。Octopus(英語)/Octopoda(スペイン語)などつづりはギリシア語の「8本足(oktopous ← ὀκτώπους)」に由来する。 無脊椎動物の中で最も高い知能を持っていて、色を見分け、形を認識できることや、問題を学習し、解決することができる。 身を守るためには、保護色に変色し、地形に合わせて体型を変える、その色や形を2年ほど記憶できることが知られている その柔軟な体のほとんどは筋肉であり、時には強力な力を発揮する。 寿命は短い。 危険を感じると黒い墨を吐き、姿をくらます。この墨は、イカのそれと比べてうま味(特にアミノ酸)が豊富に含まれているが、粘性が低く水に溶けやすいという点と、墨汁嚢が取り出しにくいという点から、加工がしにくく料理には適さないとされる。 オスは吸盤の大きさがメスに比べばらつきがあり、また、8本の足のうち1本の先端は生殖器になっていて、これがメスの体内に挿入されることで受精が成立する(交接腕)。 外敵に襲われた時、捉えられた足を切り放して逃げることができ、その後、足は再生するが、時折2本に分かれて生えることもあり、8本超の足を持つタコも存在する。極端なものでは日本で96本足のあるタコが捕獲されたことがあり、志摩マリンランドに標本として展示してある。 また、ストレスによって自分の足を食べることがあるが、このとき食べた足は再生しない。 一見頭に見える、丸く大きな部分は実は胴体であり、足の付け根部分が頭となる。すなわち、頭から足(腕)が生えていることになる(イカもそうだが、頭足綱の名の由来でもある)。 血液中にはヘモシアニンという緑色の色素が含まれているので、血液は青く見える。 分類ヒゲダコ亜目(有触毛亜目) Cirrina
マダコ亜目(無触毛亜目) Incirrina
人類との関係性食文化
世界のタコ消費量の約六割を日本が占める[1]。近年はアフリカ、モロッコからの輸入が増加し、全体の六割を超えていたが、乱獲によりたびたび禁漁が行われ、他産地からの輸入が増加している[2]。加熱調理されることが多く、多くの種は茹でると鮮紅色を呈する。料理では刺身、寿司、酢だこ、煮だこ、おでんの具材に用いられる。たこ焼きやその原型とされる明石焼きの具材としても親しまれている。
築地市場に並べられたタコ
低カロリーで、タンパク質、特にタウリンが豊富である。また亜鉛も多く含む。夏場のものが特に美味とされる。関西地方には、半夏にタコを食べる習慣があるが、これはタウリンを補給して夏バテを防ぐためといわれる。秋口にメスの体内にある卵は象牙色の袋に包まれており、タコの袋児(ふくろご)と呼ばれ、煮付けて食べる。また、産卵後の卵はその形状から海藤花(かいとうげ)と呼ばれ、塩漬けにする。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教文化圏では、タコをほとんど食べない。旧約聖書では食べることを禁じている。英語でデビルフィッシュ(悪魔の魚)と呼ばれるほど忌み嫌われて「ゲテモノ」扱いされていたが、寿司店などの日本料理店では消費されるようになっている。メキシコやスペインではタコを食べる風習がある。特にスペインガリシア州のポルボ・ア・フェイラ(Polbo á feira ガリシア語でタコの市場風の意)、ガリシア以外で「ガリシア風タコ」と呼ばれる茹で蛸料理が有名である。韓国では日常的な食材で、加熱しないで活きたままぶつ切りにして踊り食いをするサンナクチ(活きたイイダコの意)が有名。台湾や中国で消費されるタコは、大部分が現地の日本料理店や韓国料理店の食材であり、中華の伝統食に蛸料理はない。 漁業
狭い岩の隙間に潜り込む習性を利用した蛸壺、蛸箱漁業[3]は、タコ漁業独特のものである。 また、餌をつけない針金で引っ掛ける「から釣り漁法」 [4]も存在する。 空の蛸壺が浜辺に積まれている光景は、一部の地域では漁村景観の一つともなっている。また、イイダコは白色を好む傾向が強く、ラッキョウ等の白色の物体に針をつけ、それに抱きつくイイダコを釣る変形のルアー釣りも有名。
第1種共同漁業権の対象魚種である。 その他の文化その形態、生態がきわめて特徴的でユーモラスでもあり、また茹でると真っ赤になるなどの性質から、よく漫画や映画、テレビでキャラクター化される(しばしば胴体に鉢巻を巻いた姿で描かれる)。同じ墨を吐く動物として、イカと対比されることが多い。
脚注
関連項目 |
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