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トウガラシ(唐辛子)、学名 Capsium annum は、ナス科トウガラシ属の多年草または低木(日本など温帯では一年草)。メキシコ原産(アンデス地方という説もある)。実は香辛料または野菜として食用にされる。 「トウガラシ」は「唐」から伝わった「辛子」の意味である。ただし、「唐」はばくぜんと「外国」を指す言葉で、中国経由というわけではない。(詳細な伝来史、香辛料としての異名については唐辛子を参照)。 広義にはトウガラシ属をトウガラシと総称することがあるが、ここでは主に C. annuum 1種について述べる。
近縁種詳細はトウガラシ属を参照 トウガラシが属するトウガラシ属は温帯から亜熱帯にかけて分布している。そのうち栽培種は次の5種である。これらのうち、標準和名では C. annuum 1種をトウガラシと呼ぶ。
日本で栽培されているのは主にトウガラシだが、沖縄ではキダチトウガラシの品種の島唐辛子が栽培されている。 トウガラシ、キダチトウガラシ、シネンセ種の3種は花の形態などが酷似しており、交配すると雑種ができるが、雑種が形成する花粉の数割は生殖能力を持たないため、この3種の間には不完全な生殖的隔離が見られる[1]。 品種辛味があり香辛料として使われる品種と、辛味がないかほとんどない代わりに糖度が高く、主に野菜として食される甘唐辛子がある。 ただし、パプリカには辛いものもあり、乾燥させて香辛料としても使われる。また、ししとうには1割くらいの割合で辛味があるものが混ざっている。 実の形状は、ほとんどが小さく長細いものだが、野生種チルテピンの実は小さく丸い。ほかに
といったものもある。 主な品種、栽培種は次の通り。 なお、島唐辛子、タバスコペッパー、プリッキーヌーは別種キダチトウガラシの品種である。ハバネロも別種である。 植生草丈は40~60cm。 茎は多数に枝分かれする。 葉は互生。柄が長く卵状披針形。 7~9月ごろ白い花を付ける。花の後に上向きに緑色で内部に空洞のある細長い5cmほどの実がなる。果実は熟すると赤くなる。品種によっては丸みを帯びたものや短いもの、色づくと黄色や紫色になるものもある。 辛味成分(カプサイシン)は種子の付く胎座に多く含まれる。ししとうなどの甘い品種は辛い品種と交配が可能であり、甘い品種を母、辛い品種を父として交配した場合、親の世代に属する果肉は辛くなくても、辛い品種からの遺伝のため種子が辛くなることがある。辛い品種と甘い品種を植えるときはなるべく距離を置くように注意することが必要である。 薬用果実は香辛料として有名であるが、薬用として使われることがある。エキスにして温湿布剤に配合したり、エキスにして筋肉痛、凍傷、養毛に使われる。 脚注
参考文献
関連項目外部リンク |
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