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向精神薬(こうせいしんやく、Psychoactive drug)は、広義には、中枢神経系に作用し、生物の精神活動に何らかの影響を与える薬物の総称である。狭義には、麻薬及び向精神薬取締法で個別に指定された物質である。以下では広義の向精神薬について述べる。
脳内で本来はたらいている神経伝達物質をリガンド、リガンドのかわりに脳内で作用する薬物をアゴニスト、リガンドのはたらきを弱める薬物をアンタゴニストという。 精神治療薬の中に副作用として幻覚や錯乱などの影響をおこすものがあり、反対に、麻薬に指定された薬物の中にも、覚醒作用や鎮痛・鎮静作用などの作用を持つために治療に用いられるものが存在する。例えば、モルヒネは強い依存性を持つが、同時に強力な鎮痛作用が存在するため、重度の癌患者の疼痛除去に用いられている。また、メタンフェタミンのように、日本では覚せい剤取締法で法律で規制されているが、北アメリカでは治療薬として用いられ、規制の状況が異なる薬物もある。 また、医療目的で用いられる治療薬も法律で規制された薬物も、共に薬物乱用が問題になることがある。
精神治療薬精神疾患によっては、脳の中に薬物が作用し、その症状を顕著に改善する。ストレスや遺伝などの様々な原因によって脳内の神経伝達物質の状況が変化するため、その類似の物質である薬物を摂取することによって症状が改善されるということである。反対に薬物が効きにくいといわれる疾患には拒食症、高所恐怖症、閉所恐怖症などがある[1]。 軽い不安は脳内物質のセロトニン、強い不安は脳内物質のGABAの不足が関連しており[2]、脳内物質として作用する薬物を摂取することで症状を抑える。ベンゾジアゼピン系の薬物はGABA受容体に作用することで不安や興奮を抑える。強迫性障害のような持続的な不安には、GABA受容体ではなく、セロトニン受容体に作用する抗うつ薬が有効である。 治療薬の種類
以上のうち、主に抗不安薬、中枢神経刺激薬、鎮静催眠薬の一部が麻薬及び向精神薬取締法で向精神薬に指定されている。 治療薬の法的等級(日本)日本では、医療用に指定された向精神薬は等級に分類される。 医療上の有益性と、濫用の危険を考慮し等級が決定される(等級が上ほど取扱いは慎重にすべきである)。
尚、第一~第三種の向精神薬全ては麻薬及び向精神薬取締法に基づき、調剤・検査目的以外での製造は認められない。 同様に、輸出入も禁止されている。 例外として、個人利用目的に限り1ヶ月分の分量までは携帯して出入国が可能である(医師の処方を証明するものがあれば、それ以上の分量でも可能である)。 治療薬の乱用メチルフェニデート(リタリン)やアンフェタミン、モダフィニルといった覚醒作用のある向精神薬の乱用が報告されている。 日本で麻薬などに指定されている薬物以下の薬物は薬物乱用として問題にされるが、同時に医療に応用されているものもある。
事件
脚注
関連項目参考文献
外部リンク |
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