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国分寺(こくぶんじ)は、聖武天皇が741年に国状不安を鎮撫するために各国に国分尼寺(こくぶんにじ、こくぶにじ)とともに建立を命じた寺院である。正式名称は国分寺が金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)、国分尼寺が法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)である。
概要
各国には国分寺と国分尼寺が一つずつ、国府のそばに置かれた。多くの場合、国庁とともにその国の最大の建築物であった。大和国の東大寺、法華寺は総国分寺、総国分尼寺とされ、全国の国分寺、国分尼寺の総本山と位置づけられた。
律令体制が弛緩し、官による財政支持がなくなると、国分寺・国分尼寺の多くは廃れた[1]。ただし、中世以後もかなりの数の国分寺は、当初の国分寺とは異なる宗派あるいは性格を持った寺院として存置し続けたことが明らかになっており[2]、あるいは後世において再興されるなどして、現在まで維持しているところもある。また、かつての国分寺近くの寺で国分寺の遺品を保存していることがある。国分尼寺も同様だが、復興を受けなかったところが多い。
諸国国分寺一覧
諸国国分尼寺一覧
※記載の無い国は未詳。
| 国名 |
寺院名 |
所在地 |
本尊 |
山号・院号 |
宗派 |
外部リンク |
備考 |
| 陸奥 |
國分尼寺 |
仙台市若林区白萩町 |
聖観世音菩薩 |
護國山 |
曹洞宗 |
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| 武蔵 |
(廃寺) |
東京都国分寺市西元町 |
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[9] |
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| 伊豆 |
法華寺 |
静岡県三島市東本町 |
阿弥陀如来 |
三島山 |
曹洞宗 |
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| 尾張 |
法華寺 |
愛知県稲沢市法花寺町 |
薬師如来 |
大齢山 |
曹洞宗 |
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| 飛騨 |
(廃寺) |
岐阜県高山市岡本町 |
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[10] |
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| 伊賀 |
法華寺 |
三重県伊賀市法花 |
聖観世音菩薩 |
龍王山菊昌院 |
真言宗豊山派 |
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| 大和 |
法華寺 |
奈良市法華寺町 |
十一面観世音菩薩 |
真言律宗 |
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[11] |
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| 摂津 |
法華寺 |
大阪市東淀川区柴島 |
釈迦如来 |
天平勝寶山 |
曹洞宗 |
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| 淡路 |
尼が寺 |
兵庫県南あわじ市八木新庄 |
役小角 |
金峯山理性院 |
天台宗 |
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| 但馬 |
法華寺 |
兵庫県豊岡市日高町山本 |
十一面観世音菩薩 |
天台山 |
曹洞宗 |
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| 周防 |
法花寺 |
山口県防府市国分寺町 |
地蔵菩薩 |
淨戒山 |
高野山真言宗 |
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| 長門 |
法華寺 |
山口県下関市長府金屋町 |
日蓮上人 |
妙光山 |
法華宗本門寺派 |
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| 石見 |
光明寺 |
島根県浜田市下府町 |
聖観世音菩薩 |
良松山 |
高野山真言宗 |
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| 讃岐 |
法華寺 |
香川県高松市国分寺町新居 |
阿弥陀如来 |
大慈山 |
浄土真宗興正派 |
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| 伊予 |
法華寺 |
愛媛県今治市桜井 |
十一面観世音菩薩 |
補陀洛山 |
真言律宗西大寺派 |
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国分寺にちなむ地名の例
- 国分寺の所在地であったことにちなむ自治体名。
- 国分寺の所在地であったことにちなむ地名。
- (*1)「国分寺台」だけの住所表記はない。住宅地開発による番地整備のため頭に東、西、南、北の付く国分寺台と国分寺台中央より成っている。ここでは便宜上「国分寺台」とした。
- (*2)「国分」だけの住所表記はなく、字に当たる国分に小字が合成される形の国分本村触、国分東触、国分当田触、国分川迎触が存在する。(芦辺町は大字に当たる部分である)
国分尼寺にちなむ地名の例
- 国分尼寺(法華寺・法花寺)の所在地であったことにちなむ地名。
脚注
- ^ 国分尼寺は国家が認めた尼を置く規定であったが、奈良時代中期に戒律が伝わると、朝廷は正式な僧侶の要件に授戒を受けるという条件を追加しながら、女性の授戒を禁止するという矛盾した方針を採ったために、国分尼寺に止住出来る尼がいなくなってしまい、結果的には国分尼寺そのものの存在意義が否認されてしまった。
- ^ 特に鎌倉時代後期以後に荒廃・衰微した各地の国分寺を保護・再建して末寺化した大和国西大寺及び同末寺の鎌倉極楽寺の影響は大きいとされている(両寺は真言律宗。また、明治時代初期に真言律宗が真言宗に一時的に強制統合された影響で真言宗に改宗したものもある)。
参考文献
関連項目
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