植物繊維

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植物繊維(しょくぶつせんい)は、植物からとれる繊維である。主成分はセルロース

概要

植物から得られる繊維は、植物組織のうち、より利用に適した部分だけを縒り出してとし、これを織ってとして利用したりする場合もあれば、乾燥させた植物そのものを縒り合せて使用する場合もある。ただ後者は「繊維」とは別のものであるため、本項では主に前者に付いて説明する。多くの場合は繊維が揃っていて長いこともあり、ある程度の引っ張り強度を発揮するため、動物繊維を得るための家畜の利用が進まなかった地域では、主要な衣服の材料となった。

広く使われている植物繊維には、綿ジュートなどがある。に用いる繊維としての特徴は、丈夫、熱や洗濯に強い、しわになりやすい、縮みやすいなどがある。衣類の材料としては、との親和性が高く、吸湿性に優れるため高温多湿の地域では布の材料として好んで使われる植物繊維だが、逆に動物繊維のような撥水効果(水を防ぐこと)がないため、寒冷な地域での風雨に晒される防寒着には不適である。ただ、綿などは実から得られた繊維の塊を布の間に断熱材に挿むことで、防寒着として、また布団寝具)などにも利用される。

また、などは植物の繊維をバラバラにほぐして、シート状に接着した素材である。こちらは布と違い、塗料を塗りこむことで防水性を持たせることが可能である。

なお、繊維によっては原料となる植物の繊維部分と肉質の部分を分離させる必要があり、水などに浸して肉質部分を腐らせ、繊維だけを取り出すものもある。例えばバショウなどはそうやって取り出した繊維から芭蕉布が作られるし、マニラアサからは強固な繊維が得られるため、の材料として古くから利用されている。植物の種類によっても得られる繊維の性質が違い、様々な植物から繊維が取り出され利用されている。

ちなみに原料が植物であることから、枯れて乾燥した植物を食べる種類の昆虫の食害に遭う場合もある。

植物由来の合成繊維

近代以降では、セルロースを溶剤に溶かして再度繊維化させた再生セルロース繊維(広義の合成繊維の一種)も発達、様々な機能性を持った繊維が開発・利用されている。

更には、高分子素材をセルロースではなくとうもろこしでんぷんに求めた「とうもろこし繊維」なども登場しており、こちらは微生物によって簡単に二酸化炭素に分解される性質があり、ごみとして廃棄されても環境負荷が小さいなどの特徴がある。。

関連項目

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