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天然樹脂(てんねんじゅし)は、樹皮より分泌される樹液に含まれる不揮発性の固体または半固形体の物質のことである。樹木以外の動植物から得られるものを含めることもある。
概要もともと単に樹脂といえば、天然樹脂のことを指していた。しかし有機化学の発達により、天然樹脂とは化学的にまったく別種の物質であるが、これと良く似た性質を持つ物質が石油や植物繊維などの原料から合成されるようになった。そこで、従来から樹脂と呼ばれていたものを天然樹脂、化学的に作られるようになったものを合成樹脂と呼んで区別するようになった。 植物から得られる不揮発性の固形物質としては、樹脂以外に蝋と油脂がある。これらはそれぞれ成分が異なり、それによって区別される。 樹脂は主に樹脂酸といわれるカルボン酸とそのエステルからなる。樹脂酸はピマル酸などのジテルペンに属するものと安息香酸やケイ皮酸などの芳香族カルボン酸に属するものに大別される。 樹脂は、加熱して融解させることで流動性を与えることができる。また、多くの有機溶媒に可溶であるが、水には不溶である。加熱あるいは溶解させて塗布可能になったものを塗布した後、冷却あるいは溶媒を揮発させると、表面光沢と透明感のある耐水性の皮膜を作ることができる。 そのため、古代より塗料やニスなどに使用されてきた。特に船の防水に用いる樹脂は戦略的にも重要で、海軍物資としてネーバスストアーズ(naval stores)と呼ばれた。 また、中には揮発性の精油成分を含有している樹脂も存在する。これらは古代から香料油として用いられてきている。 植物から得る天然樹脂の他、これと性質が似ているが、昆虫を介して得るシェラックもある。 天然樹脂の種類植物由来動物由来用途下記外部リンクには、画材として用いられるものが説明されているが、装飾品、塗料、光沢剤、接着剤、結合剤、滑り止め、研磨剤などにも用途がある。 香料古代エジプトの時代から樹脂は神に捧げる香として用いられた。聖書にも香油の原料として、キリスト生誕時に献上されたものとして樹脂の記載がある。あるいは医薬としても用いられていた。 木を傷つけるとそこに樹脂が分泌されるのでそれを掻きとって集める。香料として用いる際にはこれを細かく砕いて水蒸気蒸留するか、あるいは有機溶媒に溶解させ不溶物を除いた後、有機溶媒を除く。前者によって得られたものはオイル(すなわち精油)、後者によって得られたものはレジノイドと呼ばれる。 以下に香料として用いられる樹脂を挙げる。 外部リンク |
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