|
皮(かわ)は生物の表面部分を覆っている組織である。外部の環境から内部を保護する役割を立たす。 また広義には単細胞生物の体を覆っているものも皮の一種であるが、こちらは細胞膜を参照して欲しい。
概要皮は、外部の環境から生物内部を保護する部位で、その多くでは傷付いたり破損してもその一生のうちから見れば短い時間のうちに修復する能力がある。動物では角質や体毛といった、傷付いても全く問題とならない層があり、この部分が多少磨耗しても内部から再生される。植物であっても、表皮部分には多少傷付いても生命活動に支障がない層を持ち、必要がなくなれば剥落してしまうようにできている。また免疫の上では、これらの皮は異物の侵入を防ぐ働きをもつ。 また生きている生物の皮からは様々なものが分泌され、体表面の保護が行われている。 植物の皮植物の多くは、表面に水分の蒸発を抑えるための層を持つ。これは部位によっても様々で、幹の部分は比較的強固なものが、枝の部分はやや薄く、葉の部分は光合成に必要な太陽光が透過するよう極めて薄い。 果実では、動物にその中身が狙われることから固い皮を持つものと、何らかの化学防衛(一種の毒や刺激物を含む)ものがある一方で、繁殖する(種子を運搬させる)ため、目的の生物に食べられやすいよう目立つ色をするものなどもある。 素材として木の皮でもよく知られた素材としては、コルクがある。この微小な多孔質構造を持つ皮は、弾力性があるため長らく様々に利用される便利な天然素材となり、2000年代に至っても独特の風合いの柔らかさなどから好まれている。 この他、サクラなどはその光沢ある風合いが好まれ、工芸品の素材などに利用される。動物の皮と比べると柔軟性が低いため素材としての利用し易さは劣るが、木の皮は種類によって何度でも剥いで利用することができるものもある。 その一方で果実の皮は食材などにも利用される。例えばミカンの皮は干して陳皮という香辛料ないし漢方薬原料として利用されるし、リンゴでは紅茶の香り付けに使われアップルティーになる。ただしそれ以外にも直接的な食材として、実や種ではなく、皮のほうが主な食材となるものもある。 動物の表皮動物は外界と体内組織を遮蔽し、刺激から守るための組織を体表に持っている。これを表皮と呼び、あるいは単に皮と呼ぶ。これに対して肌は皮の組織の内で外界に接している部分のみを示す。 素材として皮は生ものであるため、剥いだ状態で放置すると腐敗する。このため、なめしという工程を施すことにより、腐敗を防ぐ。また、なめし工程にはいくつかの種類があり、この工程を経ることによりもともとの皮よりも柔軟な仕上がりをえられるなめし方法もある。なめされた皮は革となり、もはや食用ではなく加工用の材料に供される。なお体毛ごと加工したものを毛皮という。 |
This article is from Wikipedia. All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.