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膣(ちつ、英称:Vagina、ヴァギナ、バギナ、ワギナ、ヴァジャイナ)は動物の雌性生殖器官のうち、体内にあって体外開口部に連なる末端部のこと。哺乳類ではメスの子宮から体外に通じる管状の器官であり、交接器と産道を兼ねる。鳥類やいくつかの爬虫類および単孔類など一部の哺乳類における膣は、総排出腔(=総排泄腔)であり、昆虫、無脊椎動物においては、卵管(=輸卵管)の末端部である。ヒトにおいては女性器の一部である。 哺乳動物では、膣の開口部(膣口)は、外陰部に位置し、陰門とも呼ばれる。
語源一般的には「膣」と表記されるが、「腟」が使われる場合もある。いずれも常用漢字外である。小川鼎三の「医学用語の起こり」によると、「腟」は、『重訂解体新書』(『解体新書』の改訂版)を訳出する際に作成した新字であり「しつ」と読ませようとしたが、既存の似た文字である「膣」に取って代わられ、読みも「ちつ」になったとされている。しかし、いずれの字も『康熙字典』に存在するため、この説には疑問が残る。 Vaginaはラテン語に由来し、解剖学でいう鞘(さや)(包膜、包被としての役目を担っている構造)を意味する。膣粘膜は、vagina mucosaと呼ぶ。 役割膣の役割は以下のものがある。
処女膜陰門より奥側、ヒトでは尿道口の下側に処女膜 (Hymen) がある。哺乳動物ではモルモット、ゾウ、鼠、ハクジラ、アザラシ、ジュゴン、キツネザルなどにある。処女膜の役目は、「未成熟な内性器を細菌などから守るものだ」など諸説ある。処女膜を参照。 「名器」俗に、性行為の際に、男性側に強烈な性的快感を覚えさせる膣を、男性にとってすぐれた内臓器、交接器という意味で「名器」という。 次の必要条件を満たすものであるとされる。すなわち、(1)膣分泌液が豊富潤沢で、分泌が長く持続すること、(2)膣内壁の皺襞、疣贅が起伏に富み、挿入された陰茎に密着しこれを適度に圧締することである。(2)については俗にさらに細分されることがあり、愛宕山(あたごやま)、磯巾着(いそぎんちゃく)、数の子天井(かずのこてんじょう)、鴨の嘴(かものはし)、巾着(きんちゃく)、三段締め(さんだんじめ)、蛸壺(たこつぼ)、二段締め(にだんじめ)、ミミズ千匹(みみずせんびき)などと形容される。 なお、一部医師によって膣内壁の皺襞、疣贅の形状が、尖圭コンジローマによるものと誤診されることがある。 また、俗に、「上付き」の女性が名器の持ち主であるとされるが、これは日本人女性に上付きがまれであるにすぎない(膣口と肛門との距離は平均約4cmであるといい、それよりも長い(膣口が腹側に近い)場合に上付きであるといい、それよりも短い場合(膣口が背中側に近い)に下付きであるという)。 関連項目・文献
外部リンク
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