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?フジ属

ノダフジ(5月初旬、大阪)
分類
植物界 Plantae
被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 バラ亜綱 Rosidae
マメ目 Fabales
マメ科 Fabaceae
フジ属 Wisteria

本文参照

フジ)は、マメ科つる性落葉木本であるフジ属の総称であり、またその中の1の種名でもある。4-5月に淡紫色または白色の花を房状に垂れ下げて咲かせる。

フジ属は、日本、北アメリカ、東アジアに自生し、日本固有種としてはフジノダフジ)とヤマフジの2種がある。このほか、中国でシナフジ、欧米でアメリカフジなども栽培されている。

異名に「さのかたのはな」、「むらさきぐさ」、「まつみぐさ」、「ふたきぐさ」、「まつなぐさ」などがある。

目次

フジ属の種類

下記に代表的なフジ属の種類を記述する。

  • W. brachybotrys Siebold et Zucc. - ヤマフジ
    • W. b. f. alba (Mill.) Ohwi - シラフジ
    • W. f. f. alborosea (Makino) Okuyama - アケボノフジ
  • W. floribunda (Willd.) DC. - フジ(ノダフジ)
  • W. frutescens (L.) Poir. - アメリカフジ
  • W. japonica Siebold et Zucc. - ナツフジ
    • W. j. f. alborosea (Sakata) Yonek. - アケボノナツフジ
    • W. j. f. microphylla (Makino) H.Ohashi - ヒメフジ
  • W. sinensis (Sims) Sweet - シナフジ
  • W. x formosa

日本のフジ

迫間のフジ(はさまのふじ)」(栃木県足利市あしかがフラワーパーク。2006年5月撮影)
樹齢140年とされ、2008年5月現在、枝は1,200枚分の日本最大の面積に広がる
千葉県成東町・ヤマフジの大群落

園芸植物としては、日本では藤棚に仕立てられることが多い。白い品種もある。つる性であるため、樹木の上部を覆って光合成を妨げるほか、幹を変形させ木材の商品価値を損ねる。このため、植林地など手入れの行き届いた人工林では、フジのツルは刈り取られる。これは、逆にいえば、手入れのされていない山林で多く見られるということである。近年、日本の山林でフジの花が咲いている風景が増えてきた要因としては、木材の価格が下落したことによる管理放棄や、藤蔓を使った細工など)を作れる人が減少したことが挙げられる。

フジ(ノダフジ)
一般的にフジといわれるのがこれである。山野に普通。木に巻きついて登り、樹冠に広がる。かなり太くなるツル性の木本である。花序は長くしだれて20-80cmに達する。蔓の巻き方は右巻き(上から見ると右回り)。花は紫。本州四国九州の温帯から暖帯に分布する。ノダフジ(野田藤)の名は、このが植物学者の牧野富太郎により命名されるきっかけとなった、フジの名所であった大阪市福島区野田にちなんでいる。(同区玉川の春日神社には、野田の藤跡碑が建立されている)
ヤマフジ
他の木に巻きついて大きく成長する。花は淡紫。花序はフジに比較して短く、蔓は上から見ると左回り。本州西部・四国・九州(暖帯)の山地に自生する。鑑賞用に栽培することもある。
一才藤(いっさいふぢ)
園芸上の名称。樹高50cmくらいの、鉢植えや盆栽にして愉しむための一才物のフジ。花枝はしだれるが、支柱などは不要。

巻き方の用語は混乱している。右巻き、左巻きのページも見よ。

食用・薬用

  • 若芽:ゆでて和え物や炒め物
  • 花:湯がいて三杯酢や天ぷら
  • 種子:ウィスタリン (wistarin) を含有し有毒であるが、少量を薬用に用いることもある。

  • 家具(いすや籠など)
  • 藤布(繊維から)
  • 藤紙(茎皮の繊維から)

フジと名のつく植物

つる性、花序が穂状、あるいは小さな花が寄り集まっているなど、形状がフジと似ているところから名づけられたものと考えられる場合が多い。

文化

古来、日本人にこよなく愛され、用いられてきたため、各所でフジに因んだ名称や意匠を目にすることができる。

人名

  • 日本人の(名字)

藤原氏を出自としてその流れを汲む十六藤 - 佐藤伊藤斎藤加藤後藤など。

「藤」から始まる姓としては藤井藤田藤原藤本藤村藤沢などがある。

平安時代の貴族として有名な藤原氏の「藤原」は本姓であり、その子孫は現在それぞれ家名(九条・冷泉等)を名字としているため、貴族の家系においての「藤原さん」は存在しない。詳しくは、藤原氏を参照。

地名

日本には「藤」のつく地名が多い。

市町村の花

唐津城のフジ(佐賀県唐津市)

文学・芸術

古事記
藤衣(ふじごろも)
万葉集
  • 藤浪の花は盛になりにけり なら(平城)のみやこ(京)を思ほすや君
    防人司佑(さきもりのつかさのすけ)大伴四綱(よつな)の歌
枕草子
  • 木の花は:「藤の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし」
  • あてなるもの:「薄色に白襲の汗衫。かりのこ。削り氷にあまづら入れて 新しき金まりに入れたる。水晶の数珠。藤の花・・・」
源氏物語
俳諧
  • くたびれて宿かるころや藤の花(芭蕉

絵画・工芸

藤娘
大津絵十種の画題の一つ
日本舞踊の「藤娘」では、藤娘(藤の精)がフジの花枝を持って舞う
  • 昔絵の春や辨慶藤娘 子規

紋章

藤紋(ふじもん)は日本の家紋の一種。ヤマフジのぶら下がって咲く藤の花と葉を「藤の丸」として図案化したもので、元来は、「下り藤」である。

藤紋を用いたのは藤原氏であるかのようにいわれてきているが藤原氏流の家での使用は7家(97家中)のみであった。室町時代に流行し、江戸時代には武士における使用家が170にも及んでいる。

上り藤、下り藤、一つ藤巴、藤輪、利久藤、遠藤、三追い藤などがある。

衣装

  • 藤布(ふじぬの):庶民用布、ござの縁布
    • 藤衣 (ふじごろも):公家の喪服にもちいられた
  • 染色:
  • 襲色目 藤(ふじ)[4]
    淡紫から白のグラデーション:毎年3-4月に着用
  • 着物の文様
  • 花簪(かんざし):フジの花序をかたどったものがある[5][6]

その他

  • 天道花 ・花折節供
  • 自然暦・勧農鳥の止まる木
  • 朝藤夕縄

名所

世界遺産

国指定特別天然記念物


国指定天然記念物

その他名所

ウィキメディア・コモンズ
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外部リンク

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