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電気(でんき)とは、電荷の相互作用によって発生する物理現象の総称である。
ミクロ的に見た電気吸引力や反発力の原因となる物質の性質のことである。電子や陽子などの素粒子固有の性質に由来する。古代より、摩擦した琥珀(こはく)に物が吸い寄せられるなどの電気現象が知られており、物質にはこのような性質を持つものと持たないものがある、ということがわかっていた。電気を表す英単語 electricity がギリシア語の ([elektron], 琥珀)に由来するのはこのためである。 物理学により、これらの現象(電気)は、定量化することができ、また保存されるということがわかった。電気の現象を研究する物理学の分野は電磁気学と呼ばれている。電気が多量にあると思われる場合や逆に少量しかない場合に応じて、物が吸い寄せられるなどの電気現象にその程度の相違が観察されたり、雷の火花の大きさの程度により、電気にも水量と同様にその嵩があるとして、電気の嵩の多少を示す量として電気の量、即ち「電気量」というものが考えられている。これに対して「電荷」とは「電気量」の多少を特に問わずに電気が存在しさえすれば足りる時に「電荷」があるなどといい、「電気量」とは少し、視点が異なり、電荷量とは言わないことが多い。 電気は正と負の二種類がある。正と正または負と負に帯電した物体同士は反発し合い、正と負に帯電した物体同士は引き合う。その引力あるいは斥力の強さはクーロンの法則により計算することができる。また、これにより「電気量」の単位を決めることもできる。 マクロ的に見た電気日常的に電気という場合、下記のように様々な意味で用いられる。
電気エネルギーは他の様々なエネルギーに変換でき、また逆に他のエネルギーから電気エネルギーにも変換できる。
他のエネルギーと比べ効率が良く伝送が容易なため、現代では広く利用されている。 歴史
ライデン瓶、Boerhaave博物館、ライデン [3]
紀元前600年ごろミレトスのタレスが、毛皮でいろいろな物質(例えば琥珀)の表面をこすると、2つの物質の間で引力が生まれると、記述したと伝えられている。静電気の存在は古代ギリシア人は知っていたと考えられる。古代ギリシア人は、琥珀のボタンが髪の毛のような小さい物を引きつけることや、十分に長い間琥珀をこすれば火の粉をとばせることも知っていた。イラクで1938年に発見された、紀元前250年頃のものとされる、バグダッド電池なるものはガルバニ電池 (galvanic cell) に似ている。これは電気メッキに使用されたのであり古代バビロン人が電気メッキの知識を持っていたのかもしれない、と信じる人々もいる。 近代イタリアの物理学者カルダーノは、『De Subtilitate』(1550年) のなかで電気の主題に立ち戻り[1]、電気による力と磁力とをおそらくは初めて区別した。1600年にイギリスの科学者ウィリアム・ギルバートは、『De Magnete』のなかでカルダーノの業績について詳細に述べ、ギリシア語単語「琥珀」elektron から近代ラテン語単語 electricus を作り出した[2]。electricity という英単語の最初の使用は、Sir Thomas Browne の1646年の著作『Pseudodoxia Epidemica』の中に帰せられている。ギルバートに続いて、1660年にゲーリケは静電発電機を発明した。日本の平賀源内は、18世紀半ばにエレキテルを発達させた。ロバート・ボイルは1675年に、電気による牽引と反発は真空中で作用し得ると述べた。スティーヴン・グレイは1729年に、物質を導体と絶縁体とに分類した。デュ・フェは、のちに positive(陽)、negative(陰)と称ばれることになる、電気の2つの型を最初に同定した。大量の電気エネルギーの蓄電器の一種であるライデン瓶は、1745年ライデン大学で、ミュッセンブルーク (Pieter van Musschenbroek) によって発明された。ワトソン (William Watson) は、ライデン瓶で実験し、1747年に静電気の放電は電流に等しいことを発見した。 1752年6月にベンジャミン・フランクリンは、 雷を伴う嵐のなか凧を揚げるという有名な、しかしきわめて危険な実験を通じて、電気の研究と理論を進めた。この実験から彼は避雷針を発明し、また雷光と電気とを結ぶ環をつくった。陽電気および陰電気の発明の確立者と見なされるのは、しばしばフランクリンか、もしくはそれほど頻繁ではないが フィラデルフィアの Ebenezer Kinnersley のいずれかであるといわれる。フランクリンの観察によって、ファラデー、ガルバーニ、ボルタ、アンペール、オームのような現代の電気技術の基礎を築いた後代の科学者の研究が支えられた。ファラデー、ボルタ、アンペール、およびオームの業績は、その名が電気計測の基本単位にとられている点において栄誉を与えられていることがわかる。 ボルタは、化学反応が正電気を帯びた陽極と陰電気を帯びた陰極をつくるために使用されることを発見した。導体がこれらの間に取り付けられたとき、電位差(ボルト数としても知られる)がそれらの間の導体を通じて電流を走らせる。2点間の電位差は、ボルタの業績を認めてボルト単位で計測される。1800年ボルタは、のちに電池として知られる、大電流を発生させる装置をはじめて設計した。 電磁気に関する発明・発見下記に電磁気に関する発明・発見を一覧に示す
自然現象脚注
関連項目
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