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鴨川シーワールド(かもがわしーわーるど,Kamogawa SEA WORLD)は千葉県鴨川市の東条海岸と国道128号に挟まれて所在する大規模な総合海洋レジャーセンター・博物館相当施設である。グランビスタ ホテル&リゾートが運営している。様々な生物の繁殖においても世界的な功績を残し、学術的にも存在価値の極めて高い水族館である。
概要1970年10月に八洲観光株式会社によって開業した。イルカやアシカなど海獣の展示飼育に力を入れ、猛獣とされていたシャチを男性が飼育調教し開園初日に日本初のショーを催した事で有名である。シャチ以外の海獣によるパフォーマンス(ショー)レベルもトップクラスである。 シーワールドの開園によって、それまで海水浴程度の観光地だった鴨川に「鴨川グランドタワー」をはじめとするリゾートホテルや旅館・保養施設が建設されるなどして南房総は通年リゾート地に変貌した。また、シーワールド敷地内には直営の「鴨川シーワールドホテル」が1971年に設置されている。 1986年に八洲観光が三井観光開発(旧北炭観光、現グランビスタ)に吸収合併されてからは同社の主要施設となり、1989年にシャチパフォーマンス専用で約2000人収容可能なオーシャンスタジアムの新設、1996年12月に屋内水族館パノリウムをリニューアルしたエコ・エクアローム、1998年春にロッキーワールドとアシカパフォーマンス専用の「ロッキースタジアム(約1000人収容)」の新設、2000年夏に南太平洋の魚類を展示するトロピカルアイランドと海亀の浜の新設と、展示施設を拡大してきた。規模の大きさから通常入場料金が大人2800円と水族館単体としては日本一高いが(八景島シーパラダイスのアクアリゾーツは2700円)、割引券の配布や団体旅行客の取り込みなど積極的に行っている。 イルカの調教師を数多く輩出した伊東水族館(現存せず)出身の鳥羽山照夫(1935 - 2003年)が設立時から逝去するまでの長きに渡り館長・名誉館長・総支配人を務め、イルカ・シャチを肇とする海獣の生育研究や水族館の展示環境改善など運営に関わる功績を残した。水族館全般や、イルカ・シャチについての一般向け著書も多数ある。 愛弟子でシーワールドの飼育員を経て沖縄美ら海水族館の館長となった内田詮三をはじめとする管理職・エキスパートレベルの門下生を全国の水族館へ輩出し、日本での“海獣医師”第一人者となった社員の勝俣悦子による著書やインタビュー等でも鳥羽山の人柄やエピソードについて触れている。 現在も国内の水族館と水産・海洋系大学をはじめ、カリフォルニア州のシーワールド等とも人的交流や学術研究が盛んである。 施設水族館
ロッキーワールドオーシャンスタジアムから鴨川シーワールドホテルにかけての敷地に展開する。海獣達の生息地を再現した展示環境となっており、地下1階からも水槽の様子が伺えるようになっている(ペンギン・ポーラーアドベンチャーを除く)。開館時間中はウッドデッキ調の橋を通り、シーワールドホテルと往来する事ができる。また、ペンギンの海近くに出口専用のゲートがある。 かつては現在のトロピカルアイランド付近からオーシャンスタジアム前にかけてアシカパフォーマンスと海獣の展示プールが有った。
繁殖これまでに魚類・ウミガメを肇とする様々な生物の繁殖に成功しているが、海獣の繁殖に関しては世界でも実績が少ない動物で複数成功しており快挙に値する。 2003年は出産の当たり年となり、シャチ・セイウチ・カスピカイアザラシ・トド(2頭)・カリフォウニアアシカ(2頭)・バンドウイルカ(2頭)の合計9頭が誕生した。これを「ベビーラッシュ」と言わんばかりに王様のブランチなど複数の情報番組やニュースで紹介された。 このほか、カリフォルニアアシカについては2年に1~3頭程出産している。過去にはトドもアシカと同じペースで出産していたが2007年に雄の「ノサ」が死亡したため、暫く予定は無い模様である。 繁殖賞受賞生物日本動物園水族館協会 (JAZA) の繁殖賞を受賞した生物は次の通りである。プレートと受賞生物の写真がエコ・エクアローム内に展示されている。
イルカの人工授精出産バンドウイルカの人工授精については、1982年から園内で研究を重ね2002年にようやく実施に移る事ができた。同年10月に妊娠を確認し、2003年7月に母スリムが出産して「サニー」と名付けられた。奇しくも鳥羽山の最期までの研究課題であったとされている。2004年にJAZAの古賀賞をシーワールドでは初めて受賞した。その後も別のペアで人工授精による出産に成功している。 シャチの出産開園当初からシャチの飼育は行っていたものの、出産にこぎ着けたのは1995年になってからである。マギー(雌)が3月3日に出産したもの逆子のため僅か30分で死亡となり、マギーも1997年10月にストレスの為か死亡してしまった。しかし別のシャチが後に出産したためこの事は現在あまり知られていない。 同じ1997年にステラ(雌)とビンゴ(雄)の間で繁殖が確認され、1998年1月に第一子の出産に成功し「ラビー」と名付けられて繁殖賞を受賞した。この快挙で鴨川シーワールドの知名度が更に上昇し来園者数も堅調に推移したとされている。後に同じペアで2001年に「ララ」、2003年に「サラ」(2006年に死亡)、2006年に「ラン」の計4頭の子シャチ(全て雌)が誕生し、ショーで活躍している。また2008年10月には、10歳になったラビー(雌)と、推定23歳のオスカー(雄)との間に三世代目、オスの赤ちゃんが誕生した。飼育下での繁殖とシャチ一家の展示はシーワールドが日本で唯一である。 シャチの出産はアドベンチャーワールドでも行われたが短命に終わってしまっている。 セイウチの出産セイウチは1983年からムック(雌)とタック(雄)が飼育され、1994年に第一子の出産に成功し「チャッキー(雄)」と名付けられ繁殖賞を受賞した。 その後も同じペアで1997年に「キック(雄)」、2000年に「ミック(雌)」、2003年5月に「ロック(雄)」が誕生しており、セイウチ一家として暮らしている。日本で一家が見られるのはシーワールドと後に繁殖に成功したおたる水族館だけである。 チャッキーは1999年に死亡したが、キックは2003年1月に南知多ビーチランドへ転居(婿入り)して「セイウチにタッチ!」などの人気者となっている。その後母親ムックが2003年12月に死亡してしまう。 しかし、タックとその娘ミックのペアで近親交配であるものの2007年5月に雌のセイウチ「ミナ」誕生し、一家の一員となっている。 ディスカバリーガイダンスバックヤード等を見学出来るツアーや海獣とのふれ合い体験を有料の「ディスカバリーガイダンス」として、ロッキーワールド開設時より本格的に毎日実施している。当日、園内案内所にて参加券を先着順で購入する。土休日と夏休み期間などのピーク期は人気であるため、2005年頃から開園30分前に整理券を配布し、そこからの先着順で販売するようになった。ファンクラブ組織の「ドルフィンドリームクラブ」会員は料金が優待される(2004年までは無料であった)。予め参加券がセットされた入園券プランや鴨川シーワールドホテルの宿泊プランも設定される時もある。 ガイドウォーキングツアー原則1日1回実施する。ゴールデンウィーク等のピーク期には2回以上実施する場合もある。
記念写真毎回のパフォーマンス終了後にステージ付近で海獣と記念写真を撮影する。間近に海獣が見られる。参加者手持ちのカメラで係員が2回、カメラマンが1回撮影する。カメラマンが撮影した写真はサーフスタジアム南傍にあるラボ前で15分後に展示され、気に入れば購入する事ができる。
海獣とのふれ合い
広告・タイアップなどテレビCMは1970年代から断続的に制作・放映されている。現行のテレビCMは2006年制作で、シャチがダイナミックに跳ぶ15秒の映像となっている。近年は春から夏にかけてのレジャーシーズンに日本テレビ(グランビスタが札幌テレビと資本関係がある点からとされる)で朝のローカル枠に放映されている。このCMは公式サイトでも表示される。広告は1990年代まで国鉄やJR東日本の特急「わかしお」とタイアップしたポスターが首都圏の駅に掲示されたが、近年はタイアップはせず、シーワールド単独の広告が東京駅京葉地下ホーム連絡通路や南房総の観光・宿泊施設で見かける程度となっている。 開園当初に映画ガメラ対深海怪獣ジグラの作品の舞台となり、当時の施設の様子も伺えるようになっている。2001年の映画ウォーターボーイズでは、「SeaWorld」としてロケに使われたほか、同年8月の夜にロッキースタジアムで試写会が催された。 このほか紀行番組や旅行雑誌で南房総を取り上げると、ほぼ必ずシーワールドが登場する。最近ではANA機内誌「翼の王国」2007年12月号でシーワールドのシャチとロッキーワールドの海獣を中心とした特集が掲載された。 ゴマフアザラシの「カモちゃん」2002年から2004年にかけて、多摩川から荒川に出現した野生のアゴヒゲアザラシの「タマちゃん」などと同時期の2003年冬に、シーワールド(オーシャンスタジアムからロッキーワールド)前の東条海岸にアザラシが出現し、波打ち際で寝そべるなどの行動を見物人に見せていた。発見当初はシーワールドのアザラシが抜け出したなどと言われたが、そうではなく漂流してきた野生のゴマフアザラシであった。鴨川に定住?したため何時しか「カモちゃん」と名付けられた。このカモちゃんは2004年3月に姿を消したが、同年と翌2005年の12月頃に同じ個体が再び海岸に姿を現し、翌年3月頃まで見物人を愉しませた。シーワールドでは保護をする必要は無いと判断したが、連日観察するようになり、その様子は公式サイトで随時アップデートされていた。アザラシの漂着は2006年春を最後に見られていない。 所在地千葉県鴨川市東町1464-18 最寄駅
最寄バス停留所「鴨川シーワールド」(鴨川日東バス)
関連項目
外部リンク |
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